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私が小さい頃、世界名作劇場で『愛少女ポリアンナ』という作品があっていた。
たぶん、断片的にしか見ていないのか、さっぱりストーリーは思い出せないのだが、明るい女の子が頑なな大人たちの心を徐々にときほぐしていくという、ある意味世界名作劇場の王道のようなストーリーだったことをかすかに覚えている。
歌もなんとなく覚えいていた。
最近、他の世界名作劇場の総集編をいくつか見たこともあり、このポリアンナもなつかしくて見てみたのだが、思いのほかとても良い作品で、感動。
この作中に、聖書には八百回も喜べや楽しめという言葉が出てくる。
本当にそうなのか、まだ数えたことがないけれど、考えさせられる話である。
神は人が喜び楽しむことをこそお喜びになられるということだろうか。
良かった探し、私もしようと思った。
とかく、大人になると、良かったことを探すよりも、つらいことや悲しいことや悪かったことばかりが思い出され、徐々に心が頑なになったりひからびたり凍えてしまいがちである。
そういえば、私にも、かつての人生で、この主人公のポリアンナのように、本当に明るくて優しい人がいたし、生きていて良かったと思える時もしばしばあった。
人生において大切なことは、喜び楽しみ、良かったことを見つけ、そして人を喜ばせ愛することなのだろう。
そういえば、ほとんど覚えていないと思っていたら、最終回のポリアンナがよろよろしながら歩いていくところは、かすかに覚えていた。
ということは、その回は少なくとも見たことがあったということだろうか。
あんまりちゃんと見ていなかったと思うが、今、大人になってきちんと見ていると、実に大切なメッセージを世界名作劇場の名作というのは伝えたいものだと思う。
そのうち、原作も読んでみたくなった。