- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2010/02/23
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世界名作劇場の『トラップ一家物語』は、なんとなく当時あっていたのは知っていたが、一度も放送中は見たことがなかった。
ただ、それと同じ物語の映画の『サウンド・オブ・ミュージック』は子どもの頃見たことがある。
とても良い映画で、歌が美しく、何度も見た記憶がある。
今回、このアニメを見て、あらためて名作と思ったし、このアニメ自体もとても良い作品だった。
マリアの明るさや、子どもたちが徐々に明るくなるところや、家族皆で歌うシーンはとても良いと思う。
そして、物語の後半の、ナチスに併合されたオーストリアにおいて、ナチスに屈服するのを拒否するトラップ大佐の毅然たる態度と、家族みんなで亡命するシーンは、あらためてとても胸を打たれる。
亡命を決める時の、トラップ大佐の以下の言葉は、心に響いた。
「私たちがこの家に住み続け、この国に居続けるためには、正しくないと思う者に 従わなければならない。
それは、私たちにとって幸せだろうか。
人間は、 一度自分の心に嘘をつくと、一生嘘をついていなければならなくなる。
お前たちは、今日は住む家やお金があっても、明日は全ての財産を失うかもしれない。
それでも、再出発すればすむし、そういうことは一生に一度ならず起きるだろう。
しかし、一度、自分の誇りと信念を失ったら、 取り返しがつかなくなる。」
本当にそのとおりと思う。
真っ直ぐな真剣な愛情や、本当に大切なものは何か、あらためて教えてくれる、良い作品だと思う。