- 作者: アーサー・ビナード,岡倉禎志
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2012/07/20
- メディア: 単行本
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広島の原爆の時に、誰かが身につけていた服や手袋、あるいは持っていた弁当箱やビー玉やメガネ、鍵。
それらが言葉を語りだした。
という設定で書かれている、詩の数々と写真でつくられている絵本である。
あらためて、突然、中途で人生を断ち切られた人々の無念の思いと願いが、心に響く。
二度とこのようなことがないようにするためには、核兵器が二度と使われないように、各人がこれらの言葉に耳を傾け、思いを受け継ぎ、広め、強めていくしかないのだろう。
文章を書いているビナードさんという方は、アメリカ人だが、日本に来て原爆について調べ、広島で多くの人の話を聞き、この本を書いたという。
国境を越えて、多くの人に読み継がれて欲しい、重いが、大切な一冊と思う。