- 作者: 山形孝夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1986/05
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
バビロン捕囚から戻ってきたユダヤの人々が、エズラやネヘミヤなどのリーダーや、ハガイやゼパニヤなどの預言者のもとで、廃墟となったエルサレムの神殿と城壁を再び立て直すまでの努力。
そして、その後の、セレウコス朝シリアやローマの支配に対する、マカバイ家のリーダーたちの闘いやありかたが、わかりやすく描かれていて面白かった。
トビトやユディト、ヨナやヨブの物語もこの巻に収録されている。
一度バビロニアに滅ぼされながらも、再び神殿と城壁を再建したユダヤの人々の執念と芯の強さには本当に驚嘆する。
また、セレウコス朝シリアの圧倒的な大軍を前に、一歩も引かずに独立を勝ち取るまで戦い抜いた執念と精神力も本当にすごい。
このあたりのイスラエルの歴史はけっこう複雑でわかりやすいのを、よく劇画でわかりやすく描いてくれている、良い一冊である。