- 作者: 山形孝夫,小学館・ラルース
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1986/03
- メディア: 単行本
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炎の預言者エリヤとその後継者のエリシャ、正義を希求したアモス、妻の浮気に悩みながらも許しと愛を実践したホセア、アッシリアの攻撃を前にしながら奇跡的にユダヤが生き残ることを預言し実際にその成就を見たイザヤなど、列王記に出てくる預言者たちがこの本には登場する。
また、北イスラエル王国と南ユダ王国の歴代の王たちがさまざまに登場する。
列王記の物語は非常に複雑だし密度が濃いのだけれど、このカラーバイブルは、すべて色のついた劇画でわかりやすくそれらの物語を再現していて、とてもわかりやすく面白かった。
あらためて、エリヤやアモスやイザヤらはすごかったなぁと思った。
また、歴代の王たちの中には、悪い王もいれば、比較的良い王もいたが、どの人も大変だったろうということと、とはいえ、本当大半の王たちが預言者がどれだけ言葉を尽くしてもなかなか耳を傾けず悔い改めない姿に、人間というのは実に懲りないものだなぁとつくづく思わざるを得なかった。
聖書の列王記の最もわかりやすい手引きとなる一冊と思う。