私の選挙区は二人区だったため、私が投票した候補は二番目で当選していた。
共産党も今回は躍進していたので、一応、私が投票した先は、どちらも死票にはならず、しかも勝った側だと言えるのかもしれない。
しかし、日本全国で言えば、リベラルは惨敗、自民と自民の補完勢力の圧勝、と言える。
一人区の選挙区では、ほとんど自民が勝った。
たまたま私の選挙区の事情で、私はどちらも死票にならずに済んだけれど、日本のほとんどの地域では、たいていのリベラルな人は、選挙区は死票になることを覚悟し、比例区にかけるしかないのかもしれない。
自民一強。
なんとも、権力が偏在する状況となった。
中選挙区制が良かったとは思わないが、小選挙区を基本とする制度が、はたして本当に良いのか、かなり疑問である。
たとえば、丸川珠代さんは、以下のネット上の質問十一問中、七つは「回答なし」である。
要するに、半分以上は答えていない。
明確に答えているのは、「九十六条改正」に「賛成」などのみ。
http://senkyo.yahoo.co.jp/kouho/s/14735.html
これで、東京都民の多くは支持して、早々と当確が出ていたようだが、どうなってんだかと思った。
大半の有権者というのは、このようなものだとすれば、多数の専制をいかに縛るかこそが、良識ある人間にとっては最も大切なことなのかもしれない。
憲法九十六条改正の是非も、結局、多数の専制をどう縛るか、あるいは多数者支配で良いと考えるか、ということなのかもしれない。
今の選挙制度でいいのだろうかと、あらためて考えざるを得ない今回の選挙だった。
もっとも、今ある制度の中で、制度が変わるまではやっていくしかないので、有権者はなるべく死票を避けつつ、最悪を避ける行動をなんとか目指すしかないのだろう。
今回の、五割弱の選挙に行かなかった人々には、そのことを特に考えて欲しいと思う。