絵本 「ロバのシルベスターとまほうの小石」

ロバのシルベスターとまほうの小石 (児童図書館・絵本の部屋)

ロバのシルベスターとまほうの小石 (児童図書館・絵本の部屋)


とても良い絵本だった。

どういうわけか、この絵本、かすかな記憶がある。
遠い昔に読んだことがあったのか、あるいは他の人から物語を聴いたことがあったのか。

どんな願いごともかなる小石を手に入れたシルベスターは、ある日、あわてて危険を避けるために、自ら岩になってしまい、もう小石を手にとって願い事を言葉にすることができなくなり、岩のまま身動きができなくなる。

心配した両親は、長い年月、心痛の日々を送る。

翌年のこと、たまたまその岩でピクニックをしていた両親。
心の中で必死に叫ぶシルベスター。

と、奇跡が起こり、無事に再会できる。

思えば、普通にしゃべれることはありがたいし、家族と過ごせることは奇跡のようなことなのかもしれない。

いろんな読み方ができそうな、善い絵本である。