絵本 「ふぶきの道」

ふぶきの道 (世界の民族絵本集―カナダ)

ふぶきの道 (世界の民族絵本集―カナダ)


とても良い絵本だった。


年をとった馬が、ある家にいる。


その家の女の子は、いつも十キロ離れた家までピアノを習いにその馬に乗っていく。


しかし、馬もあまりに年をとってきたので、そろそろ売ろうかとお父さんは話し出す。


しかし、ある冬の日のこと。


ピアノのレッスンのあとに、猛烈な吹雪に襲われる。


カナダの吹雪は、周囲が全く見えなくなるぐらいの吹雪で、道も何もすぐにわからなくなる。


しかし、その馬は、女の子を乗せて、必死によろめきながら一歩一歩進み、ついに家まで奇跡的にたどり着く。


もうそれからはお父さんはこの馬を売ろうなどとは言うことはなく、残りの月日をみんな楽しく一緒に暮しました、という御話。


シンプルな物語だが、きっと事実が元になっているのだろう。
胸を打つ、良い絵本だった。