絵本 「フィンの伝説」

アイルランドの神話の絵本で、とても面白かった。


勇敢な戦士のフィンは、ある日、美しい鹿に出会う。


はじめは狩りのつもりで追っかけていたのだが、自分の猟犬たちが皆その鹿になついたのを見て、フィンもしとめる気をなくし、大事に鹿を生かしたまま連れて帰る。


すると、夜になると、なんと鹿は美女に姿を変える。
森の妖精によって呪いをかけられ、鹿の姿に変えられていたという。


その鹿だった美女・サヴァと結婚して、フィンは幸せに暮らすが、ある日遠くの地に戦争に行かねばならず、泣く泣くしばらく別れて旅立つ。


やっとフィンが故郷に戻ってくると、サヴァは森の妖精だまされてまたどこかに連れ去られてしまったという。


それから七年間、フィンはサヴァを探し続けるが、ついに会えない。


しかし、自分とサヴァの間に生まれた男の子・オシーンとは、ある日森の中で出会うことができた。


この絵本はそこで終わり、その後、このオシーンが主人公の神話の物語が続くそうである。


私はアイルランドの神話は全然知らなかったので、とても興味深かった。
いつか、この続きのオシーンの物語も知りたいものだ。