絵本 「わたしとあそんで」

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

これは、なんだか、大いなる真理を教わるような絵本だった。

といっても、別にむずかしいことや、かたいことは何もない、普通の子ども向けの絵本である。

主人公の女の子は森に行き、はじめは見つかる動物や昆虫のひとつひとつに、自分と遊んで、と言って近づくが、みんな逃げていく。

やがて、池のほとりの石にすわって、じっと動かずにいると、だんだんいろんな動物たちが寄ってきて、鹿は女の子の頬を舌でなめたりするぐらい近寄ってきて、遊んでくれる。

たしかに、人生、じーっと静かにしている方が、案外とうまくいく場合もあるのかもしれない。

なかなか面白い絵本だった。