絵本 「えぞふくろうのみみ」

えぞふくろうのみみ (極寒に生きる生きものたち)

えぞふくろうのみみ (極寒に生きる生きものたち)


えぞふくろうは、夫婦で協力して子育てをするようである。

この絵本では、三羽のえぞふくろうの兄弟が、親に大事に育てられ、飛ぶ練習をし、ねずみの動き回る音をよく聞いて狩りをすることも親から学ぶ。

そして、やがて巣立ちの時が来て、三羽は別々の方向に飛び立ち、自分のすみかを見つける。

主人公は、吹雪にくたくたになったり、なかなか食べ物が見つからず、腹ペコになったりする。

しかし、しっかり耳を澄まし、雪の下を動くねずみの動きを把握し、素早く捕まえることができた。

大人になったそのえぞふくろうを、月が明るく照らしだす。


この絵本を読んでいて、えぞふくろうの生きるための大変さを、はじめて少しだけ想像することができた。
どの生きものも、一生懸命生きているし、その姿は胸を打つものがあると思う。