- 作者: 手島圭三郎
- 出版社/メーカー: リブリオ出版
- 発売日: 2004/03
- メディア: 大型本
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えぞしかは、夏の間、一生懸命たくさん草を食べ、厳しい冬を乗り越えるための栄養を体にたくわえるそうだ。
冬がやってくると、草がなかなか食べれないので、笹や木の枝や木の皮をはがして食べるそうである。
雪が積もって深くなってくると、雪の少ない土地に集団で移動する。
この絵本では、その移動の途中、吹雪で歩けなくなる子どもに、群れから遅れても付き添って子どもが回復するまで側にいる母親の鹿の姿が描かれる。
母と子の鹿は、回復してから、雪をかきわけて困難な道のりを歩いていく。
最後には、仲間たちがいる場所に、無事にたどり着くことができる。
大自然の厳しさと、その中で一生懸命生きているえぞしかの姿には、さわやかな感動を覚えた。
良い一冊だった。