
- 作者: 手島圭三郎
- 出版社/メーカー: リブリオ出版
- 発売日: 2003/04
- メディア: 大型本
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ある時、母うさぎが帰ってくると、二匹いた子どもの一方がいなくなっていた。
母うさぎは、子うさぎに、何かに襲われた時は別々の方向に逃げるように教える。
そのあと、きつねに襲われて、子うさぎは無事に逃げるが、もう母の姿を見ることはなかった。
子うさぎは、ふくろうやきつねを察知すると、素早く身をかくし、やりすごす。
そうした、だんだん大きくなり、毛も生え変わって白く大人のうさぎになっていった。
吹雪の時は、雪穴にじっと身をひそめて、吹雪をやり過ごす。
きつねに襲われても、高くやわらかい雪のところを駆けていき、無事に逃げおおせる。
そうして、大人になったうさぎは、やがて多くの仲間がいるところを見つけ、仲間として迎え入れられた。
という物語。
自然の厳しさと、その中で生きるうさぎの逞しさが、とても印象的だった。