絵本 「ゆきうさぎのちえ」

ゆきうさぎのちえ (北に生きるかしこい動物たち)

ゆきうさぎのちえ (北に生きるかしこい動物たち)


ある時、母うさぎが帰ってくると、二匹いた子どもの一方がいなくなっていた。

母うさぎは、子うさぎに、何かに襲われた時は別々の方向に逃げるように教える。

そのあと、きつねに襲われて、子うさぎは無事に逃げるが、もう母の姿を見ることはなかった。

子うさぎは、ふくろうやきつねを察知すると、素早く身をかくし、やりすごす。

そうした、だんだん大きくなり、毛も生え変わって白く大人のうさぎになっていった。

吹雪の時は、雪穴にじっと身をひそめて、吹雪をやり過ごす。

きつねに襲われても、高くやわらかい雪のところを駆けていき、無事に逃げおおせる。

そうして、大人になったうさぎは、やがて多くの仲間がいるところを見つけ、仲間として迎え入れられた。

という物語。

自然の厳しさと、その中で生きるうさぎの逞しさが、とても印象的だった。