- 作者: 手島圭三郎
- 出版社/メーカー: リブリオ出版
- 発売日: 2000/10
- メディア: 大型本
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ある日、シベリアから、氷をとびとびにつたって北海道に飛んできたしろふくろう。
しかし、北海道の豊かな自然によろこんで、夢中になって過ごしているうちに、流氷の氷がなくなっていて、シベリアに帰れなくなる。
からすの群れから逃げ、だんだんとなくなっていく雪を追って、高い峰まで飛んでいく。
だんだんと峰の雪までとけていき、暑い夏が来るが、しろふくろうはなんとか耐えに耐えて、冬まで持ちこたえる。
やっと冬が来て、流氷がやってきた。
しろふくろうはよろこんで、シベリアまで帰っていった。
という物語。
たまには、そういう事例も本当にあるのかもしれない。
人は通常、冬から春になるのを待ち焦がれるものだが、このしまふくろうのように、逆に冬が来るのを待っている生きものもいるのかもしれない。
なぜか心にのこる、良い絵本だった。