絵本 「しろふくろうのやま」

しろふくろうのやま (極寒に生きる生きものたち)

しろふくろうのやま (極寒に生きる生きものたち)


ある日、シベリアから、氷をとびとびにつたって北海道に飛んできたしろふくろう。

しかし、北海道の豊かな自然によろこんで、夢中になって過ごしているうちに、流氷の氷がなくなっていて、シベリアに帰れなくなる。

からすの群れから逃げ、だんだんとなくなっていく雪を追って、高い峰まで飛んでいく。

だんだんと峰の雪までとけていき、暑い夏が来るが、しろふくろうはなんとか耐えに耐えて、冬まで持ちこたえる。

やっと冬が来て、流氷がやってきた。

しろふくろうはよろこんで、シベリアまで帰っていった。

という物語。

たまには、そういう事例も本当にあるのかもしれない。

人は通常、冬から春になるのを待ち焦がれるものだが、このしまふくろうのように、逆に冬が来るのを待っている生きものもいるのかもしれない。

なぜか心にのこる、良い絵本だった。