絵本 「えぞももんがのよる」

えぞももんがのよる (北に生きるかしこい動物たち)

えぞももんがのよる (北に生きるかしこい動物たち)


えぞももんがは、キツツキの古い巣穴に住むそうである。

生まれて一ヶ月も経つと、巣穴から出て、木から木へと飛ぶことを母親から学ぶそうである。

二ヶ月も経つと、自分で巣穴を見つけ、苔や木の穴を運び、一緒に過ごす仲間と冬を過ごすための準備をするそうである。

この絵本では、五匹の仲間のえぞももんがが、お互いに体を寄せ合って冬の寒い中も、巣穴であたたかいようにして過ごしている。

夜になると、えぞももんがは、えさを探しに外に出かける。
冬になっても葉の落ちないとどまつの葉は、えぞももんがにとって大切な食べ物だそうだ。
その間も、常に警戒を怠らない。
ふくろうに襲われるかもしれないからである。

月あかりの中、木から木へと飛び移り、また巣穴に帰ろうとするえぞももんがに、ふくろうが襲いかかる。
が、身をひねって飛んで逃れ、木の穴の中に入り込み、うまく攻撃をやり過ごし、無事に巣穴まで帰ることができる。

えぞももんがも、一生懸命生きてるんだなぁと、しみじみ感動させられる絵本だった。