絵本 「らっこのうみ」

らっこのうみ (北に生きるかしこい動物たち)

らっこのうみ (北に生きるかしこい動物たち)


らっこは、自分の子どもをおなかの上に乗せて、かわいがるそうである。

基本的には自分の子どもだけれども、姉妹が近づいてくると、ときどき子どもを交換して自分のおなかの上に乗せて遊ぶそうだ。

この絵本では、そのようななごやかな様子が描かれたあと、ある時、シャチの群れにらっこたちが襲われる。

主人公の子どものお母さんは、シャチにやられてしまい、どんなに探しても見つからない。

おかあさんのらっこの妹のらっこがやって来て、自分の子どもと一緒に、その主人公のらっこをおなかの上に乗せて、えさを食べさせ、育てる。

自然界は厳しいのと同時に、あたたかい面もある。
そのことを、教えてくれる、良い絵本だった。