絵本 「大いなる河の流れ」

大いなる河の流れ

大いなる河の流れ


とても良い絵本だった。

『樹を植えた男』の絵を描いたフレデリック・パックの作品。

カナダのセント・ローレンス川が、いかに豊かな自然で、惜しみない恵みを人間に与えてきたか。
そして、十六世紀頃から、いかに人間がその自然を搾取し、破壊してしまってきたかを、とてもわかりやすく、見事に描いている。

これが、我々人類のここ五百年ぐらいの歴史だったのかもしれない。
十八世紀の本当の姿とは、このようなものだったのかもしれない。
そんな風に、新たに目を開かせてくれる本だった。

多くの人に、特に大人にこそ、お勧めしたい。