絵本 「くるみ割り人形」

くるみわり人形

くるみわり人形

チャイコフスキーの曲は知っていたけれど、いまいちストーリーをはっきり知らなかった。

この絵本は、簡潔にくるみわり人形のストーリーをまとめてくれていて、なかなか良かった。

絵はいせひでこさんで、いつもながら本当に良い絵と思う。

ただし、原作に比べてかなりはしょってあるのは確か。


くるみわり人形

くるみわり人形



こちらの方は、ホフマンの原文に、ロベルト・インノチェンティの絵がついた、かなり長い大きな絵本。
ダイジェスト版にはない細部や展開があって、とても面白かった。

本当、めくるめくような幻想と現実の交錯で、とても面白い作品だった。
お菓子の国の描写は、まるで浄土経典の浄土のようで、しかもそれは主人公の心だというなかなか深遠な作品でもある。
相手の外見にとらわれない、真実の愛の大切さを説くストーリーもとても良いと思う。

また、いつものことながら、ロベルト・インノチェンティの絵が本当にすごいと思う。

両方とも、すばらしい絵本だと思う。