絵本 「きずついたつばさをなおすには」

きずついたつばさをなおすには (児童図書館・絵本の部屋)

きずついたつばさをなおすには (児童図書館・絵本の部屋)


とても良い絵本だった。

翼を傷つけて飛べなくなり、道端に倒れていた小鳥。

街を歩く人はみないそがしくて誰も気づかないのだけれど、主人公の少年だけは気付き、家に連れて帰る。

両親も協力してくれて、小鳥の傷もだんだんと癒える。

そして、ついに小鳥が自分の力飛び立っていく時が来る。

この少年のような優しい心を、今の子どもたちには育んで欲しい。
と同時に、本当は大人こそが、忙しさにかまけて傷ついている小鳥を見過ごしてしまうのではない、そのことに気付いて、この子の両親のようにちゃんと世話して助けてあげるような、そういう心の持ち主にならんといかんなぁと、読んでて思った。

子どもにも大人にも、読んで欲しい絵本である。