
- 作者: T.S.エリオット,岩崎宗治
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/04/16
- メディア: 文庫
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エリオットの『四つの四重奏曲』を読んだ。
とても面白かった。
すっごいなぁ〜。。
また時をあらためて、時折読み返そう。
ところどころにこめられている、とても深いことばが、通常の言葉を超えたところに思いを馳せさせてくれた。
「わたしたちは経験は手に入れたが、意味を取り逃がした。
意味に近づければ、わたしたちはその経験を
わたしたちが幸福に与えるどんな意味をも超えた形で
取り戻せるのに。まえにも言ったことだが、
意味の中に甦った過去の経験は
一人の生涯の経験にとどまらず
幾つもの世代の経験でもある。それは
たぶん言葉では言い表せぬものを記憶している。」
(100頁)
「解脱とは、愛の減少ではなく、欲望を超える愛の広がりであり、
つまりは過去のみでなく、また未来からの解放なのだ。」
(103頁)
「すべての句と文は、その一つ一つが終りであり、また初め。
すべての詩は墓碑銘。」
(108頁)
「歴史とは無時間の一刻一刻の型(パターン)」
(220頁)
世の中、すごい詩集もあったものである。