写真が語る第一次世界大戦 (「知」のビジュアル百科 (16))
- 作者: サイモン・アダムズ,猪口邦子
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 大型本
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豊富な写真でわかりやすく第一次大戦が解説してあり、良い本だった。
特に、一次大戦の兵士たちの生活用品や救急道具などの写真は、とても興味深かった。
イギリスで子ども向けにつくられた本の邦訳のようで、とてもよくできていた。
それにしても、第一次大戦の被害はあまりにも大きすぎる。
6500万人以上の兵士が戦い、その半数以上が戦死または負傷。
800万が戦死。病死が200万。
負傷2120万。捕虜や行方不明780万。
戦争による一般市民の死者660万。
アメリカを除く参戦国のほとんどは、息子や兄弟を少なくとも1人以上亡くしていない家族はなく、一家の男性すべてを失った家族も多数にのぼったという。
監修者が、知ることは超えることへの一歩、戦争が国民全般を総動員するものであれば、それを超えるための知識の集積も市民的規模でなされる必要がある、と述べているが、そのとおりと思う。