コルチャック先生 いのちの言葉

コルチャック先生のいのちの言葉

コルチャック先生のいのちの言葉

だいぶ前に読んだ。

とても胸打たれる言葉があった。

「残念ながら、別れに際して君たちに贈れるのは次のようなささやかな言葉でしかありません。

私は君たちに神様を与えることができません。
なぜなら、君たち自身が、静かに、じっくりと考えて、自分自身の魂のうちに神様を見つけださなければならないからです。

私は君たちに故国を与えることができません。
なぜなら、君たち自身の心の中に故国を見つけださなければならないからです。

私は君たちに人間愛を与えることができません。
なぜなら、赦すことなくしては愛は存在しえないからです。
そして、赦すこととは、誰もが自分自身で学ばなければならないことだからです。

でも、一つだけ君たちに与えることができます。

それは、よりよい人生、真実と正義にみちた人生への憧れであります。

それは、今は存在していないかもしれませんが、近い将来には実現するでしょう。

おそらく、このような憧れが君たちを神様へ、故国へ、愛へ導くことになるでしょう。

さようなら。私の言葉を忘れないように。」

(178頁)



「子どもに近づくと私は二つのことを感じます。

今日のあるがままの子どもへの愛情、

そして、

子どもの将来の可能性に対する敬意、

この二つのことです。」(148頁)


とても大事な言葉だと思う。