ジュリア

以前、衛星第二であっていたので見た。

いい映画だった。
名作だ。

話は、何度か以前聞いたことがあったけれど、今回はじめて見た。


実話らしいけれど、本当に、あの時代は大変な時代だったろう。

ファシズムへのレジスタンスに身を投じたジュリアと、主人公の友情に、なんだかしんみりと涙ぐまされた。

主人公のリリー役のジェーン・フォンダもだけれど、ジュリア役のヴァネッサ・レッドグレイヴも、とても役によく似合っていた。

リリーが、ものすごく久しぶりに、レジスタンスで潜伏しているジュリアと監視の目を恐れながら出会うシーンで、
ジュリアのことを「顔が輝いているわ」というシーンがあった。
あの頃のレジスタンスの人々は、ものすごく暗い時代に大変な役回りを自らしょって出て、非業の死を遂げることが多かったのだろうけれど、実際に「顔が輝いている」人々だったのかもしれない。

無量寿経の中に「光顔巍々」ということばがある。
本当は、そういうことなのかもしれないと思った。

ジャン・ムーランや白バラや、そしてこのジュリアなどなど、あの頃のレジスタンスの人々は、きっと「光顔巍々」だったような気がする。
そのことを、忘れず、受け継いでいきたいなあと映画を見て思った。