名もなき英雄たち

■時間との闘い、送電線敷設…現場作業員らの奮闘
(読売新聞 - 03月19日 11:14)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110319-OYT1T00324.htm?from=main3


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 原子力安全・保安院の西山英彦・大臣官房審議官は18日の記者会見で「涙が出る思いで祈っている」と語った。米ABCテレビは16日放送の番組で、現場に残った50人を「フクシマ・フィフティー」と呼び、「名もない勇者たち」とたたえた。 <<


彼らこそ、本当の英雄だと思う。

昔、ある軍人が言った言葉を、ふと思い出した。

"Duty, Honor, Country"

人間がいかにあるべきか、いかになりうるかを指し示す、三つの言葉。

「義務、名誉、祖国」

自らの職務にいのちがけで臨むこれらの現場作業員こそ、本当にこの三つを具現する人々である。
真の英雄だと思う。

9.11の時のグラウンド・ゼロで命がけで働いた消防隊員たちも、多くの人に感動を与えた本当の英雄だったが、彼らに優るとも劣らない真の英雄が日本に今いる。

我々は長くこの時代を忘れるべきではないだろう。

無名の英雄たちに支えられて、今までの日本もあったし、これからの日本もある。

「未来の日本の本当に、あのときの苦難を乗り越えて、こうした日本が生まれたんだと言えるような、そういう取組みを、それぞれの立場で頑張ろう」

菅首相の先日のメッセージのとおり、このように各自自分の持ち場で働くこと。

それこそが、「草莽崛起」ということではなかろうか。

今こそ、日本は「新しい公共」の時代であり、「草莽崛起」の時であり、真の英雄・名もなき英雄たちの時代だと思う。