酒井雄哉 「一日一生」

一日一生 (朝日新書)

一日一生 (朝日新書)

とても良い本だった。

著者は、千日回峰行を二回実践した比叡山の行者。
とても平明なわかりやすい言葉で、人生のいろんなことが綴られている。

人生には人それぞれの流れがある。

無理をせず、背伸びをせず、自分の地金を大事にして、ありのままの本当の自分を生きる。
人は見えている世界だけではない、自分の地金を大切に。

人からすごいと思われなくたっていい、自分が腑に落ちることをする。

一日が一生と思って生きる。
自分の身の丈にあったことを、与えられた人生を、くるくると繰り返す。
目の前のことを一生懸命行う。
今日を大切に生きないならば、明日はない。

などなどのメッセージを読んでいると、とても気がラクになった。

自分は何のために生まれてきたのか、何をすべきか。
そのことを考え続けること。

自分はこうやって行くと自ら目的を持って決心して、自分の人生を大きな目で見て、自分の道を歩いていく。

そういったメッセージにも、あらためてはっとさせられた。

「あせらず、あわてず、あきらめず、無理をしない。」

仏様は何もかもお見通し。

とても大事なことを思い出させてくれる、教えてくれる、すばらしい本だと思う。
また、時折、繰り返し読んでみたい。