- 作者: 佐野眞一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/11/10
- メディア: 単行本
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ぱらぱらっと読んでみたのだけれど、かなり面白かった。
小泉元首相の秘書・飯島勲さんが、こんなに大変な境遇で生まれ育ったとはこの本を読むまで全然知らなかった。
また、小泉さんの姉・信子さんや、小泉一家についての話も面白かった。
事実は小説より奇なり。
政界というのは、なんというか、私のようなのほほんとした庶民にはとてもうかがいしれない、とんでもない人間の愛憎劇や闇や物語の詰まった場なのだろう。
この本は2004年に出されていて、小泉政権の終末は間近と予測されていたが、実際は郵政選挙で小泉政権はしぶとく生き残った。
著者の予測を上回るほど、小泉王朝は異形のパワーを持ったものだったということだろうか。
なんというか、たぶん、私たちに見えているのはほんの表面で、本当に政治を動かしている情念というのは、うかがいしれぬものなのだろうなぁという気がする。
面白い一冊だった。