夏堀正元 「もう一つの維新」

もう一つの維新 (文春文庫 (386‐2))

もう一つの維新 (文春文庫 (386‐2))


雲井龍雄について、丹念に描いたすばらしい小説です。

最後まで読むと、思わず目頭が熱くなります。

この本を読まずして、幕末も維新も本当の意味では語れないと思います。

今の世の世直しにも、雲井龍雄の精神や事跡に立ち還ることが、あるいは大切かもしれないとこの本を読んでて思わされました。

雲井龍雄のファン、
あるいは、雲井龍雄についてよく知らなくても、幕末や明治維新に興味ある方、必読の名著と思います!

藤沢周平の「雲奔る」ではさらっとすまされている明治維新後の雲井龍雄について、わりと詳しく描かれているところもとても勉強になります!