泉さんの話を聞いての感想

先日、知人の誘いで、泉健太さんのお話を聞きに行ってきた。
初めて実物を見たけれど、さわやかな信頼できそうな人物のように感じられた。

生活者目線の、生活安全保障ということを力説していて、物価上昇への対策や、家賃補助金を出す政策などを具体的にいろいろ熱をこめて演説していた。
また、教育の無償化や、現実的で具体的な防衛政策の必要性を主張していた。
また、まっとうな政治や立憲主義・民主主義ということの大切さも訴えていた。

ただ、安倍政治との対比で、まっとうな政治や立憲主義を主張するのは一応はわかるのだけれど、岸田政権との闘い方をどうしていくのかはちょっとわかりにくかった。
岸田さんはとらえどころがなく攻めにくいという感じの話も泉さんからちょっともれていたし、再分配政策を掲げる比較的まともで穏健な岸田政権との差異化はどうも難しそうだった。
一応、岸田政権の経済安全保障ではなく立憲民主党は生活安全保障を主張するということと、国全体の経済だけではなく生活者目線に立つということをアピールし、具体的な各論でより良い政策を有権者に地道にアピールする方針なのだろう。
それはおそらくは堅実で地道な良い方策なのだろうけれど、無党派有権者にわかりやすくアピールするという要素がないため、参院選はちょっと厳しいのではないかと思えた。

あと、泉さんはせっかく良いことも言い、さわやかな好感の持てるキャラをしているのに、あんまりそれが広く伝わっていないのももったいなく思われた。
おそらく前の立憲の代表だった枝野さんの時と比べても、SNSを使った広報や波及力はぐっと弱くなっている気がする。
れいわ新選組の方が不特定多数へのSNSを使った宣伝は長けているように思われる。
自民党のような資金力を使ったネット工作ができないのはやむをえないとして、もうちょっと無党派や不特定多数へのネットを使った広報宣伝やネットワークづくりを努力した方が良いのではないかと思われた。
今日の泉さんの来福も、ほとんど関係者以外誰も知らないし、伝える努力もなされなかったのではなかろうかと思われる。
泉さんは若いのにしっかりしているし熱意ある人物だということは実物を見ると伝わってくるが、それが広く伝わらないと、良かれ悪しかれ大衆民主主義の時代においては、なかなか日の目を見ないようにも思われた。
地道で堅実な努力は大変良いが、それにプラスして岸田政権との差異化と対策を意識したイメージ戦略を工夫して欲しいと思われた。