マイケル・モーパーゴ『アーニャは、きっと来る』を読んで

マイケル・モーパーゴ『アーニャは、きっと来る』を読んだ。
毎度のことながら、モーパーゴ作品にはしばしば泣かされるのだけれど、ラストはやっぱり泣かされた。
フィクションだが、いくつかの経験やさまざまな当時の証言や出来事が組み合わせられて基になって書かれているらしい。
第二次世界大戦中のドイツ占領下のフランスの、スペイン国境に近い小さな村が舞台で、スペインに亡命しようとするユダヤ人の子どもたちと、なんとか逃そうとする村人たちと、一人は一人はそんなに悪い人ではないけれども組織の命令上ユダヤ人を逮捕せざるを得ないドイツの兵隊たちが描かれている。
人間の善意や勇気と、組織の非常さや冷酷さと、戦争の愚かさと、いろんなことをあらためて感じさせられる、良い作品だった。
今年映画化もされたそうで、日本でも11月から上映されるそうである。


映画CM https://www.youtube.com/watch?v=B5AoAclyP8Y


https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%A8%E6%9D%A5%E3%82%8B-Michael-Morpurgo/dp/4566014525