前半では、主人公のアメリカ人の記者と友人のカンボジア人の記者が、ポルポト派が侵攻してきて占領するプノンペンにいる様子が描かれる。
はじめはあそこまでポルポト派がひどいとは、市民や報道記者たちもよくわかっていなかったようである。
後半は、アメリカ人の記者たちは出国に成功したものの、カンボジア人の記者は出国できず、筆舌に尽くしがたい苦難をポルポト支配下のカンボジアで過ごすことが描かれる。
ラストはとても感動させられるものがあった。
ただ、良い映画だったのだけれど、あらためてあの悲劇はいったい何だったのだろうと暗澹たる思いになった。
今日に見た時も、ポルポト派の狂気とその時代の悲劇について、あらためて考えさせられる、貴重な作品と思う。