
- 作者: 門脇佳吉
- 出版社/メーカー: 教文館
- 発売日: 2011/06
- メディア: 単行本
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とても考えさせられる、良い本だった。
著者によれば、ギリシャ語には「フロネイン」という言葉があるそうである。
横隔膜に由来する言葉だそうで、「肚(はら)で思い知る」と訳されていた。
パウロがしばしば使っているそうである。
たしかに、キリストの思いを、肚で知ることが大事なんだろうなぁと、読んでいてあらためて思った。
また、著者によれば、パウロは異教徒の善意の人々をも肯定し、救いとる理論をロマ書の前半の方で述べていたとのことである。
常にすべてを生かし救おうとするキリストの働き。
その活きた働きに応えて生きていくこと。
そうした、人を本当の意味で生かす言葉を、パウロはのこしてくれているということに、あらためて気づかされた。