「インビクタス」 (マンデラさんが愛した詩)

マンデラさんが愛唱していたという「インビクタス」という詩を、あらためて訳しなおしてみた。




インビクタス

ウィリアム・アーネスト・ヘンリー (William Ernest Henley)



私を包みこむ奈落のような夜の闇の底からも、
決して誰にも屈しないわが魂は、
どんなことをも神に感謝する。


いかに苦しい状況であろうと、
私はたじろぐことはない、取り乱すこともない。
運命の転変に痛手を負っても、
私は屈することはない。


喜怒哀楽の人生劇場の向から、
死の影が忍び寄ってくる。
しかし、いかにそれが長いこと私をさいなもうと、
私は何も恐れることはない。


いかにその入口が狭かろうと、
いかにその渦巻の罰が厳しかろうと、
私にはどうということはない。
私は自らの運命の主人公だ。
私は自らの魂の艦長(キャプテン)だ。