「モーゼとアロン」


モーゼとアロンを、目に見えない絶対の唯一神を説くモーゼと、目に見えるものや感覚を通して愛そうとするアロンの、二つのありかたを対照的に描いてある歌劇。

決して娯楽性はないけれど、モーゼやアロンや出エジプトの雰囲気ってのは、こんな感じだったのかもなぁと思わせられ、なかなか考えさせられた。

黄金の牛か、あるいは唯一神か。
つまり、可視化できるもののみ愛するか、目に見えないものを大切にしそこに忠実に生きるか、というドラマは、現代でも現在進行形で常に問われていることなのかもしれない。