今日は、原爆についての写真展示や朗読のイベントが福岡であったので、聴きに行ってきた。
最初に、ヒロシマの当時の町の様子をCGで再現したDVDの上映があった。
そう言えば、以前、少しNスペでこれか、これとよく似た番組を見たことがあったが、すごいCG再現で、産業奨励館の中庭なども完全に再現してあった。
あの日、一瞬にして失われてしまったもの。
そこにあった、時間や生活の積み重ねを、執念で復元してあった。
そして、原爆についての詩や、体験証言の文章の朗読があったのだけれど、あらためてあまりのむごさに胸が詰まった。
パネルの展示も、なんとも哀れな写真があり、心が動かされた。
それらを見ていたら、私よりだいぶ年上の男性の方が話しかけてこられて、第五福竜丸の時は、他にも多くの漁船が被爆していたが、すべて拿捕されて隔離されていた。
当時は、米政府も日本政府も核実験を隠していた。
第五福竜丸が、たまたま拿捕されず、帰ってきたから、あそこで核実験があっていたことがわかった。
政府というのは、いつの世も都合の悪い情報は隠蔽するものです、とのことで、恥ずかしながらよく知らないことだったので、そうだったのか〜っと驚いた。
ちょうど、たまたま、昨日読んでいた本の中に、ヨハネ・パウロ二世が広島を訪れた時のスピーチが載っていて、とても心打たれた。
ヨハネ・パウロ二世 広島「平和アピール」http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/etc/hiroshima.htm
「過去をふり返ることは将来に対する責任を担うこと」
とヨハネ・パウロ二世は繰り返しているのだけれど、本当にそのとおりと思う。
きちんと、過去を振り返り、将来に責任を持たんとなぁ。