絵本 「メロウ アイルランド民話」

メロウ (単行本)

メロウ (単行本)


ある日、漁師のジャックが岩穴に入ると、メロウという謎の生きものがいた。

メロウはジャックのおじいさんと友達だったそうである。
海の底にある自分の家まで、ジャックを連れて行ってくれる。

メロウは人の言葉をしゃべるが、この絵本ではアザラシのような姿をしている。
しかし、「人魚」とも形容してある。
いったい何なんだかわからないが、ユーモラスで、お酒が好きで、すぐに酔っぱらう好人物(?)である。

「魂の檻」という、海難事故で死んだ人々の魂を入れてある籠みたいなものがメロウの家にはいっぱいある。

ジャックはある日、一計を案じて、メロウを酔っぱらわせて…。

アイルランドの昔話だそうだが、不思議な魅力とユーモラスな味のある物語だった。
良い絵本だった。