絵本 「イソポカムイ」

イソポカムイ

イソポカムイ


アイヌのカムイ・ユーカラの中の、うさぎ(イソポ)の話。

年をとったうさぎが、見つめる自然の美しさと、あと目がかすむために思いもかけない見間違えのことがユーモラスに語られ、年をとったうさぎが他の家族から大事にされているラストの様子もあてはまる。

また、見間違えのことについて、ただ単に年寄りだけの問題でなく、人生というのは往々にありもしないことや大げさに考えすぎることの問題による苦しみがあって、それを笑いとばし、教え諭しているという河合隼雄さんの解説もすばらしかった。

すばらしい絵本だった。