時折、ふとなつかしくなることがある。
過ぎ去った月日をなつかしむのは、
無意味なことかもしれない。
しかし、輝くように素晴らしい月日があったこと、
なつかしい歳月があったということは、
それはそれで、きっと素晴らしいことだったのではなかろうか。
大切なことは、それもまた過ぎ去ったことであり、
良い思い出に感謝しつつ、また未来をつくっていくことなのだろう。
過ぎ去った日は戻らない。
しかし、過ぎ去った日は永遠である。
人は忘れ、君は忘れ、天地は忘れようとも、
私は確かにその時を忘れない。
忘れないが、手放していこう。
過去からなつかしい風が吹く時があったとしても、
その風が吹き去るのに任せていこう。