絵本 「ルリユールおじさん」

ルリユールおじさん (講談社の創作絵本)

ルリユールおじさん (講談社の創作絵本)

ルリユールおじさん

ルリユールおじさん


とても良い絵本だった。


一冊の本をつくるには、これほどの手間や工程がかかっているのだと、あらためてとても感じ入る。


「あの木のように大きくなれ」


「名をのこさなくてもいい、ぼうず、いい手をもて」


「本は時代を超えてそのいのちが何度もよみがえる」


というメッセージは、とても心に響いた。


ルリユールはフランス語で本の装丁や修理のことらしいが、


「もう一度つなげる」


という意味もあるらしい。


パリの風景の絵の数々も、私は一度しかパリに行ったことがないけれど、本当にとても雰囲気がよく出ていて、なつかしく思われた。


素晴らしい一冊だった。