【復興構想7原則】東日本大震災復興構想会議 強く支持したい

復興会議、提言に向け復興構想7原則を決定
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110510/k10015806371000.html


【復興構想7原則】東日本大震災復興構想会議
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kousou4/fukkoukousou7gensoku.pdf

原則1:失われたおびただしい「いのち」への追悼と鎮魂こそ、私たち生き残った者にとって復興の起点である。この観点から、鎮魂の森やモニュメントを含め、大震災の記録を永遠に残し、広く学術関係者により科学的に分析し、その教訓を次世代に伝承し、国内外に発信する。

原則2:被災地の広域性・多様性を踏まえつつ、地域・コミュニティ主体の復興を基本とする。国は、復興の全体方針と制度設計によってそれを支える。

原則3:被災した東北の再生のため、潜在力を活かし、技術革新を伴う復旧・復興を目指す。この地に、来たるべき時代をリードする経済社会の可能性を追求する。

原則4:地域社会の強い絆を守りつつ、災害に強い安全・安心のまち、自然エネルギー活用型地域の建設を進める。

原則5:被災地域の復興なくして日本経済の再生はない。日本経済の再生なくして被災地域の真の復興はない。この認識に立ち、大震災からの復興と日本再生の同時進行を目指す。

原則6:原発事故の早期収束を求めつつ、原発被災地への支援と復興にはより一層のきめ細やかな配慮をつくす。

原則7:今を生きる私たち全てがこの大災害を自らのことと受け止め、国民全体の連帯と分かち合いによって復興を推進するものとする。



復興構想会議が、復興構想に向けた七つの原則を昨日発表した。

「失われたおびただしい「いのち」への追悼と鎮魂こそ、私たち生き残った者にとって復興の起点である。」

七原則の冒頭には、追悼と鎮魂を明確に掲げている。

失われたおびただしいいのちのことを思えばこそ、我々は本当の意味の「復興」や、二度とこのような事態が繰り返さないようにするための防災、原発行政の抜本的見直し、新エネルギー政策などに努めねばならぬだろう。

七原則の七つ目の原則は、

「今を生きる私たち全てがこの大災害を自らのことと受け止め、国民全体の連帯と分かち合いによって復興を推進するものとする」

と述べている。

大切な精神と思う。
全く同感だ。

他人事としてではなく、自らのこととして受けとめる「切なる生き方」。
それが今の日本では、何よりも不可欠なことだ。

そこに、本当の連帯も分かち合いもありえる。

第三原則に述べられる「この地に、来たるべき時代をリードする経済社会の可能性を追求する。」ということも、本当に大事な試みだろう。
このような時こそ、活発・敢為・進取の精神に富んだ、さまざまなイノベーションが必要であるし、試みられるべきである。

第五原則の「被災地域の復興なくして日本経済の再生はない。日本経済の再生なくして被災地域の真の復興はない。」も全くその通りだ。

国民は広く、これら七つの原則を、他人事としてでなく、自らの事として受けとめ、この精神と意志とビジョンで、これから息の長い復興に取り組むべきと思う。

菅首相と復興構想会議を中心に、「今を生きる私たち全てがこの大災害を自らのことと受け止め、国民全体の連帯と分かち合いによって復興を推進するものとする」ことができれば、日本は必ず復興できる。
そう思う。