ワグネルの乱についての雑感

昨夜、ワグネルがプーチンに反旗を翻し、モスクワに進撃中という報道が流れた。
しかし、今朝には、首謀者のプリゴジンはお咎めなしとされた上でウクライナに亡命ということで、あっさりと解決した。

昨夜は、あまりにもロシアのクーデターに対して心配と期待が昂じすぎて、朝起きて体重計に載ったら0.7キロやせていた。
しかし、泰山鳴動して鼠一匹といった感じだったようである。

昨日の夜、寝る前にテレビをつけたら、どこのテレビ局もまったくロシアについて報道していなくて(少なくとも私が見た福岡に入る民放とBSとNHKとは)、平和そのものだった。
なんだかかなり不気味なものを感じた。
これが平和ボケってやつだったんだろうか…。
好意的に解釈すれば、事態がさほど大きくならないと見きっていたということなのかもしれないとはいえ。

それにしても、プリゴジンがおとがめなしとなって、プーチン側近の更迭が要求されてそれがなされるかもしれないとは、なんだか鎌倉室町とか、中国の節度使の反乱みたいな感じで、近代国家というより中世色濃厚な展開だと思われた。
もっとも、本当にそれで落着するのか疑問でもある。
プーチンの面子はかなりつぶれたと思われるので、今後なんらかの騒動のきっかけとなっていくのかもしれない。

プリゴジンが亡命して何も得るものもなくて身柄の安全だけというのについて、敗北だとか解せぬという反応をネットでは見かけたけれど、ヤクザ的に言えば、プーチンに一発くらわして顔を思っきりつぶして、それで相手は報復できずに手打ちになったのだから、プリゴジンにとっては大勝利なのではなかろうかとも思われる。
ヤクザのカチコミと面子の話で考えると、この不可解な出来事もだいぶわかるような気はする。

ロシアの情勢がこれからどうなるのかよくわからないけれど、神は悪をも善に用いる、というトマス・アクィナスの言葉をふと思い出したし、そうであって欲しいと思う。プーチンという悪を倒し正す大きなきっかけとなって欲しい。
ウクライナで、行方知れずとなった家族を、せめても遺骨だけでも見つかるようにとDNA鑑定を依頼する人が数多くいるという報道を最近見た。
あらためて胸が詰まった。
こんな戦争を始めたプーチンと、それを正当化したり支持する人々を、あらためてゆるしがたく思う。
今回の出来事はあまりにも早く解決し、いったい何がなんだったのかわからないような展開だったが、これがプーチン体制の崩壊のきっかけになることが陰ながら願われてならない。