絵本 「ペトロのやくそく」

ペテロがキリストに出会った頃から、キリストが足を洗ってくれたこと、三回にわとりが鳴く前にキリストを知らないと言ってしまい慟哭したこと、キリストの復活の後は、今度は約束を守っていったことを描いてある絵本。

ペテロが鶏の鳴く前にイエスを否認したエピソードは、聖書の中でも最も印象的で、深く心に残る物語だと思う。
人間の弱さと悲しさをあれほど物語る話はめったにない。
そして、それにもかかわらず、イエスはあらかじめそのことを見抜いた上でペテロを愛し、またペテロもユダのように自殺したりせず、自分のみっともなさや悲しさや恥をごまかさずにそのままにキリストに立ち返り、再び生きていったことが、本当に素晴らしいと思う。