- 作者: カリールジブラン,佐久間彪,Kahlil Gibran
- 出版社/メーカー: 至光社
- 発売日: 1988/12/01
- メディア: 単行本
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とても不思議な、良い本だった。
だいぶ昔の、レバノンの詩人が書いた本だそうで、とても美しい詩のような言葉が綴られている、わりと短い本である。
「愛は愛自身のほか何も与えることはなく、愛自らしか受けることがない。」
愛をもって働くとは、心から縒りだされた糸で布を織ること、愛する人が身をまとうかのように。
悲しみがえぐった井戸が深いほど、喜びの水も多く湛えられる。
物の売り買いとは、大地の恵みを交換すること。
人は皆、行進するかのように、皆で神に向かっている。ひとりが倒れれば、後から来る者たちにつまずく石のありかを教えている。
理性を情熱の高みに高め、理性によって情熱を導け。
苦しみは、理解を覆っている殻が破れること。
昨日は今日の記憶、明日は今日の夢。
などなどの、とても深い、考えさせられる言葉が綴ってあった。
また、時折読み直したら、新しい発見がありそうである。
こんな本を、いつか自分も書いてみたいなぁと思った。