- 作者: 里中満智子
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 1996/06
- メディア: 単行本
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ラファエロの生涯を描いた漫画。
さすが里中満智子と思わせる、すばらしい作品だった。
ラファエロは、小さい頃に母を亡くした。
謙虚で穏やかな人柄で、誰からも愛されながらも、母の面影を求め、本当の愛を求め、さみしさを抱えながら、短い生涯を完全燃焼して絵を描き続けた。
「常に昨日は未熟だったと思えるように努力しよう。」
「天が与えてくれた才能、この才能を生かしきらなくては。与えられた才能に恥じない生き方をしなければ。」
「わかるということは、認めるということ。」
「人は、できる時に、できる限りのことをしなくては。
人の命に限りがあるのは、「生きているうちに成すべきことに向かって努力せよ」との天のおぼしめしだろう。」
などなどのセリフが、とても心に響いた。
もうだいぶ前になるが、イタリアに行った時に、ラファエロのお墓にも行ったし、ラファエロのいくつかの代表作を見てとてもすばらしいと感動した。
あんまりラファエロの人生は、しかしながらその頃は詳しく知らなかったので、この漫画を読んだ後に行っていれば、もっと感慨が深かったかもなぁと思う。
いつかまた訪れてみたいものだ。