
- 作者: アーサーガイサート,Arthur Geisert,小塩節,小塩トシ子
- 出版社/メーカー: こぐま社
- 発売日: 1994/09
- メディア: 大型本
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大洪水のあとのノアたちの様子が描かれた絵本。
地道に、復興にとりくみ、長い年月を経て、豊かにまた暮すようになり、過去を振り返りつつ、雨のあとには必ず虹が出る、と述べるところはなかなか感動的。
そういえば、大江健三郎さんが『ヒロシマ・ノート』の中で、広島・長崎の原爆を「大洪水」にたとえていた。
その後をどう生きるかと。
大洪水を忘れず、行いを正し、一生懸命復興に努めれば、そこにきっと虹がかかるということは、おそらく人類の歴史の中で、何度も思い起こされてきたことだし、そうであればこそ、絶望せずに、希望をもって生きてくることができたのかもしれない。
個人的には、多くの動物が描かれている中に、パンダがいたのがかなり気になった。
たしかに、ノアの箱舟の中に、パンダもいたと思うと、なかなか心がなごむし、楽しい気持ちになるような気がする。