- 作者: 舟崎克彦,合田佐和子
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 1997/04
- メディア: 大型本
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古代エジプトの女神イシスの神話はとても興味深い。
他の本でもしばしば読んだことがあるが、この絵本で読んで、あらためて興味深かった。
夫のオシリスが、オシリスの弟のセトに殺された。
イシスは長い苦労の後、オシリスを復活させ、ホルスという子どもを産む。
ホルスを大事に育て、ホルスはやがて青年に達すると、セトを倒す。
しかし、イシスはセトをも許すようにホルスに諭す。
という物語。
これは昔から言われることがだが、とても新約聖書のマリアとイエスの話によく似ている。
以前、古代エジプトのいろんな展示を見た時にも、ホルスを抱えるイシスの像が多数あり、そのどれもが聖母子像にしか見えないので、非常に驚いたことがある。
新約聖書の物語が、古代エジプト神話を下敷きにしているのか。
それとも、古代エジプトの人々が、何か非常に深い霊感で、遠い将来に起こる出来事を予感していたのか。
それとも単なる偶然の一致か。
人間の心の深層に、何かこのような形があるのか。
とても興味深いと思う。