絵本 「リリアン」

リリアン

リリアン

なんとも不思議な読後感が残る絵本だった。

どこからが夢や幻で、どこまでが現実だったのだろう。

思い出してみれば、私も幼い頃や、その後も、いくたびか夢か現かわからないような不思議な体験をしてきた。

そして、それらは幻であったとしても、たしかに現実だったような気もする。

この世というのは、実はそれほど確たるものではないのかもしれない。

と同時に、現実と夢をごっちゃにしてもいけないのかもしれない。

なんとも不思議な、そして何かしら哀しい気持ちになる絵本だった。