絵本 「ジキル博士とハイド氏」

ジキル博士とハイド氏 (愛蔵版 世界の名作絵本)

ジキル博士とハイド氏 (愛蔵版 世界の名作絵本)



とてもスリリングな内容を、とてもスリリングな絵で、見事に絵本に仕上げてあった。

というか、この絵本、どう考えても大人向けであって、子ども向けではないと思う。
子どもが読んだらこわすぎるだろう。

話は有名な話で、ひととおりは知っていたつもりだったけれど、あらためてとても面白かった。

考えてみれば、自分の中にも、こうした二面性はひょっとしたらあるのかもしれない。
誰にも若干はそういう面もあるのだろう。

この物語のこわさは、自分の中にもそうした二面性があるかもしれないことを、スリリングにつきつける点にあるのかもしれない。