絵本 「モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本」

モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本

モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本


「どの本も、かけがえのない、たいせつなものだよ!」

と言い、さまざまな本と出会い、自分自身のうれしかったことやかなしかったことや見たこと聞いたこと願っていることを一冊の本に書き続けて人生を送った主人公の物語。

絵もきれいで面白かった。

この絵本が教えてくれるように、本当は、どの本も一種の生きもののようなものなのかもしれない。

そして、さまざまな本が語る物語に出会い、耳を傾け、そのうえでしっかりと自分自身も生きて、一冊の自分の本を書き終えることが、本当に生きたということなのだろう。

「本をひらけば、いつでもまた、ものがたりは、はじまる。」

誰かが開いて、読み継ぎ、語り継ぐことが、物語や本のいのちということを、また再び始めていくということなのだろう。