- 作者: ブライアンワイルドスミス,Brian Wildsmith,星野真理
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/11/01
- メディア: 大型本
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子ども向けに美しい絵で描かれた、イエスの母のマリアの物語。
聖母マリアの物語は、よくジョットなどの絵画にも描かれているが、聖書に直接出てくるわけではなく、さまざまな伝説による物語である場合が多いので、それをわかりやすく一冊にまとめたこの本は、読んでいて、なるほど、あの絵はこの物語の場面を描いたものだったのか〜っと感銘深いものが多々あった。
イエスがあれほど深く豊かに人を愛する心を持ったのは、もちろん神の子だからというのがキリスト教のとらえかたなのだろうけれど、マリアが本当に優しい良い母親だからこそ、あのような心に育ったのではないかと読みながら思った。
昔、ヴェネツィアで、ティツィアーノの聖母被昇天の絵の実物を見たことがあるのだけれど、聖書には出てこないこの場面も、この絵本でこういう物語だったのだなぁと感銘深く読んだ。
たしかに、マリアは人類の歴史上最も偉大な母の一人だったのだろうと思う。