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タクシーの運転手が、婦人警官に恋をする。
ちょっとでも話したいと思うので、繰り返しその婦人警官がいる場所でスピード違反を繰り返す。
という話。
台湾映画だけれど、その婦人警官役は宮沢りえがやっていた。
たしかに、宮沢りえだったら、私もスピード違反を繰り返すだろうか。
人間というのは、滑稽な、悲しい生き物なのかもしれない。
いや、人間が、というより、男がそうした生き物なのだろう。
中国の本土の映画は、なんとなく暗くシリアスな映画かむやみに超大作が多い気がするが、台湾は淡々と日常をつづった作品や、そこはかとないおかしみと悲しみの同居しているすぐれた作品が多い気がする。
たぶん、あとしばらくすれば、自然と台湾は中国に吸収されてしまうのかもしれないけれど、大陸とは違った味わいのある台湾映画はなくなって欲しくないなぁと思う。
今後も独自の面白さを発揮して欲しいように思う。
にしても、この映画で、路地をタクシーが走行する時に、「東京都」という名前のスナックの看板が映っていたのだけれど、「東京都」って・・・。
そういう、なんとなくおかしみのあるところが、台湾の良いところなのかもしれない。